FPSやマインクラフトといったゲームは、ゲーミングPCでするのが当たり前でした。しかし、現在ではPCで人気のゲームもPS4で遊ぶことができ、高いゲーミングPCを買う必要が無くなっています。
ところが、それでもゲーミングPCを買って人気ゲームを遊ぶ人が増えています。その理由は、ゲーミングPCの方が高画質で楽しめるというものがあります。
ゲーミングPCとPS4の間には、どれくらいのスペック差があるのでしょうか?PS4・PS4 Pro・ゲーミングPCそれぞれのスペックを比較してみて、どれがおすすめなのかを紹介していきます。
PS4のスペックを紹介
まずはPS4のスペックを見ていきましょう。
・CPU=8-core x86-64 AMD Jaguar
・GPU=Radeon HD 7870(カスタム)
・RAM=8GB
これだけ見ればチンプンカンプンの人が多いかもしれません。
PS4の価格が約4万円ですが、実際にゲームを遊んでみると、きれいな映像で楽しむことができます。ほとんどのゲームで快適にプレイできるでしょう。
また各パーツのグレードを見てみると、なかなか価格に対して高スペックであることが分かります。しかし実際には、CPUとGPUはソニーが独自カスタムしているようで、正確な性能を図ることができません。
そこで、ゲーミングPCに置き換えたときの性能を見ていくことにします。
ゲーミングPCに置き換えると?
PS4のスペックをゲーミングPCに置き換えてみると、以下のようになります。
・CPU=Intel Core i5-2500K
・GPU=GTX660 Ti
ゲームを快適に遊ぶためには、GPUの部分を考える必要があります。
GTX660 Tiは2012年に販売が開始されたグラフィックボードです。そのため現在のゲーミングPCの性能を考えても、かなり劣っていることになります。
PS4はきれいな映像でゲームを遊べるとはいっても、PS5が出るまで性能が上がりませんので、どうしてもスペックを上げることができません。カスタマイズしにくいという点でも、やはりゲーミングPCの方が優れています。
PS4 Proのスペックを紹介
次にPS4の上位版であるPS4 Proの性能を見ていきましょう。
・CPU=x86-64 AMD “Jaguar”, 8 cores
・GPU=4.20 TFLOPS, AMD Radeon based graphics engine
・RAM=8GB
CPUとRAMは同じものになりますが、GPUに関してはPS4よりも性能が高いものが採用されています。映像もPS4より高精細になるため、きれいな映像で楽しめます。
こちらも、比較しやすいようにゲーミングPCのスペックに置き換えてみましょう。
PS4 ProのGPU性能をゲーミングPCに置き換えると、およそGTX1050 Ti以上の性能になると言われています。これはPS4よりも高性能になります。
しかしゲーミングPCに置き換えてみれば、確かに高性能にはなります。しかし、それでもゲーミングPCより優れてはいません。
それではゲーミングPCはどれだけすごいのか?一般的なゲーミングPCとハイスペックゲーミングPCの2つを取り上げていきます。
一般的なゲーミングPCのスペックとは?
まずは一般的なゲーミングPCのスペックを見ていきます。
一般的なゲーミングPCと言って様々な種類がありますが、今回は数多くのゲーミングPCを販売するドスパラの人気製品を例にしていきます。
・CPU:Core i7-6700
・GPU:GTX 1070
・RAM:8GB
PS4がGTX660 Ti相当、PS4 ProがGTX1050 Ti相当になることを考えれば、一般的なゲーミングPCは2機種よりも優れていることが分かります。
またゲーミングPCの場合、スペックが物足りなくなった時にスペックアップが簡単なのも優れている点に。もっと綺麗な映像でゲームを遊びたいのであれば、グラフィックボードを交換するだけで、高画質でゲームを楽しめます。
ハイスペックゲーミングPCのスペック
最後にハイスペックゲーミングPCのスペックを見ていきましょう。
・CPU:Core i9-9900KF
・GPU:GeForce RTX2080Ti
・RAM:16GB
これは約30万円で買えるハイスペックゲーミングPCです。かなり高いゲーミングPCですが、それだけきれいな映像でゲームを遊ぶことができます。また、快適さも一般的なゲーミングPCをはるかに上回るほど。
各パーツに最上位の製品を採用していますので、必然的にスペックが高くなるのがハイスペックゲーミングPCの特徴です。間違いなくどのゲームも快適に遊ぶことができ、不満が出ることもないでしょう。
スペック差を見るならベンチマーク
パーツ単位で高性能かどうかを知るには、ゲーミングPCが分からない初心者にとって難しい話になるかもしれません。そこで具体的にそれぞれのスペックを知るために、ベンチマークスコアを見てみることにします。
ベンチマークスコアは、パーツの性能や能力を数値化したもので、高いほど高性能であることを表します。一目で分かるようになりますので、ぜひそれぞれのベンチマークスコアをチェックしてみてください。
PS4とゲーミングPCのベンチマークスコア
PS4のベンチマークスコアを紹介します。
・CPU=6,573点
・GPU=4,281点
一方で、ゲーミングPCのベンチマークスコアはこちらになります。
・CPU=9,946点
・GPU=11,866点
このようになっていて、GPUに関しては約3倍の性能差があることが分かりました。
実際にPS4が高画質で遊べるとは言っても、ゲーミングPCには敵わないだけでなく、快適性能でも劣っているということに。
ただし、価格面に関してはPS4の方が圧倒的に有利です。PS4が約4万円であるのに対して、ゲーミングPCは最低でも約10万円が必要になりますから、言うまでもありません。
結論としては、コストパフォーマンスに優れているPS4、高品質なゲーミングPCということになります。しかしゲーミングPCが優れている点は他にもありますので、その内容を紹介していきます。
ゲーミングPCが優れている理由
コストパフォーマンスの面で優れているPS4ですが、それでもゲーミングPCには総合的な面で敵いません。その理由が、これから紹介する3つの理由です。
例えばFPSゲームを遊ぶ人なら、PS4で遊ぶことをおすすめしません。そしてマインクラフトについても同様で、より高度な楽しみ方をしたいなら、ゲーミングPCで楽しむのが一番でしょう。
なぜゲーミングPCが圧倒的に優れているのか?その理由を知るためにも、ぜひ以下の3つの理由をチェックしてみてください。
画質向上に上限がない
PS4のグラフィック性能は説明していますが、すでに性能に限界がきていることと、画質を上げようとしてもできないのが、ゲーミングPCよりも劣っている理由です。
ゲーミングPCの場合、もっときれいな映像でゲームを遊びたいと思えば、グラフィックボードを交換することで実現することができます。
グラフィックボードの性能は、値段が高くなるほど比例していきます。毎年最新のグラフィックボードが登場していますので、ある意味では上限がないと言えるでしょう。
フレームレートでも有利に
FPSゲームを遊ぶ人なら意識してほしいのが、FPS値になります。FPSとはフレームレートとも言われており、1秒間に何コマの画を映し出すかという数字になります。
PS4のFPS値は30で固定されていますが、ゲーミングPCに関しては30以上を出すことができ、60FPSを出すことも難しくありません。
すなわち、ゲーミングPCの方がより滑らかな映像になり、PS4ではカクカクとした映像になりがちです。
FPS値はグラフィックボードの性能で大きく変わってきますので、性能を上げることができるゲーミングPCの方が優れている理由になります。
MODなど多彩な遊びが楽しめる
ゲーミングPCならではの遊びが、MOD導入になります。
マインクラフトのように、MODを導入することで多彩な遊びができるようになります。他にも、影MODを導入すればリアリティが増しますし、キャラクターの姿を他の作品のものに置き換えることもできます。
YouTubeではマインクラフトのMODを使って、多彩な遊びを配信している実況者がいますが、これらは全てゲーミングPCでされています。
PS4ではMODを導入することができませんので、同じゲームをいつまでも遊べるという点では、ゲーミングPCならではの魅力と言えるでしょう。
まとめ
ゲーミングPCとPS4のスペック差を紹介しました。
どの性能面を見ても、圧倒的に優れているのはゲーミングPCになります。より綺麗な映像でゲームを遊びたい、MODを導入して違った楽しみ方をしたいという人は、ゲーミングPCを買わなければなりません。
特に動きの速いFPSゲームになれば、PS4でプレイしても不利になるだけです。プロゲーマーと呼ばれる人たちは、いずれもゲーミングPCを使って練習していますので、同じ土俵に立つならゲーミングPCしかありません。
しかしゲーミングPCが高いのは事実です。約4万円で買えるPS4ですが、ゲーミングPCは最低でも10万円以上が必要になります。ハイスペックゲーミングPCにもなれば、20万円以上が必要です。
ただゲームを本気でプレイしたいと考えているのであれば、迷うことなくゲーミングPCを買うべきです。それが上手くなる秘訣であり、上達への近道となるはずです。
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