ゲーミングPCと言えば、一般的にはWindowsを搭載したパソコンのことを指します。
しかしもう1つのパソコン、Macを選びたいという人も中にはいるでしょう。
実際のところ、Macでもゲームをプレイできないわけではありません。
ではなぜWindowsのパソコンが好まれているのでしょうか?
MacではゲーミングPCとして成り立たない理由について説明していきます。
MacをゲーミングPCとして使えない理由
ゲーミングPCといえば、一般的にOSはWindowsになっています。
Macでもゲームができないわけではありませんが、いくつかの理由でWindowsの方が優れているのが現状に。
まずはMacがゲーミングPCとして利用できない理由について、簡単にまとめていくことにしましょう。
基本的にMacに対応していない
まず基本的に、STEAMなどで販売されているゲームはWindowsを前提として開発されています。
そのため、Macでは動作保証外となり、正常に動く可能性が低くなっています。
世界的に有名なゲームの「マインクラフト」や「フォートナイト」など、一部のゲームはMacでも動かすことができます。
しかしそれはあくまでレアなケースであり、ほとんどゲームが対応していないのです。
また、仮に動かせたとしても、ゲーム設定をかなり低くしなければ、まともにプレイすることができません。
画質も当然下がってしまいますので、ゲームを楽しむこと自体が難しくなると言えるでしょう。
Macはグラフィック性能が低い
もう1つの理由として、MacはゲーミングPCよりもグラフィック性能がはるかに劣ってしまいます。その理由はグラフィックボードが搭載されていないことが多いから。
Macの一部モデルでも、高性能なグラフィックボードが搭載されています。
しかしゲームを前提としたグラフィックボードではなく、動画や画像の編集といった方面に強いグラフィックボードですので、やはりゲームは向いていません。
外付けグラフィックボードを付けるという方法もありますが、そうなると最新のMacが必要です。
また、外付けグラフィックボード自体も高価ですので、それよりもWindowsのゲーミングPCを購入した方が賢明といえるでしょう。
Macでブートキャンプを使ったらゲームができる?
世の中のゲームはMacではなく、Windowsでの起動を想定して作られていますので、基本的にはMacでの動作を保証していません。
しかしある方法を使えば、Macでもゲームを問題なく起動させることができます。
その方法は初心者でも簡単にできますが、一方で問題が伴ってくることも覚えて欲しいところ。
ここからは、Macでもゲームをプレイするための方法を紹介していきます。
ブートキャンプは快適?
Macには「ブートキャンプ」と呼ばれる機能を使うことで、WindowsをMac上で起動させることができます。
これによって、Macでは動作しなかったゲームも、Windows上で起動させることにより、ゲームを遊ぶことが可能になります。
ただし、各種ドライバー類はMacのものがインストールされているため、Windows専用のゲームを起動できたとしても、快適に遊べる保証はありません。
もちろん、グラフィックが汚くなることもあり、カクつきやラグもひどくなることが考えられます。
快適に遊べる状態とはほど遠くなることから、やはりゲームをするならゲーミングPCの方が良いでしょう。
ブートキャンプを使うとどうなる?
ブートキャンプを使えば、Mac上でもWindows専用ゲームをプレイできます。
しかしMacとWindowsの両方のOSが同時に起動しているため、パソコンに大きな負荷がかかってしまいます。
大きな負荷がかかれば、当然Macの処理が遅くなってしまいますので、動作がかなり重たくなってしまいます。
快適にゲームを楽しめないだけでなく、ゲーム起動までの操作もストレスを感じてしまうでしょう。
また、Macの性能ではグラフィックの画質にも問題が生じる可能性があります。
よっぽどの理由がない限りは、ゲームをプレイすること前提でパソコンを購入するならば、ゲーミングPC一択と言えます。
そもそもMacの性能は?
Macはゲームをするために作られてはいません。
動画や画像の編集、音楽制作など、クリエイティブな分野に向いているパソコンです。
しかし一部ゲームは問題なく動作するため、やはり問題になっているのはスペックだということが分かります。
それでは、Macはどのようなスペック構成になっているのかを見ていきましょう。
基本的にグラフィックボード非搭載
Macにはデスクトップ型とノート型の2種類がありますが、どちらにしても一番安いベーシックなモデルは、グラフィックボード非搭載となっています。
グラフィックはCPUに備わっている機能でまかなっていますので、どうしてもゲーミングPCの方が圧倒的に優れていますね。
その差は、天と地ほどの開きがあると言っても過言ではないでしょう。
そのため、Macでゲームをプレイしようと考えた場合、最低でもグラフィックボードを搭載した高価なモデルが必要になってきます。
高い性能を持ったMacBook Proですらグラフィックボードを搭載していませんので、さらに上位のモデルが最低条件になります。
それならば、やはりゲーミングPCの入門モデルを購入した方が安上がりになるでしょう。
MacBook Proなら軽いゲームができる
MacBook Proのベーシックモデルは、グラフィックボードが搭載されていません。
しかし上位モデルになると、グラフィックボードが搭載されていますので、ある程度軽いゲームを楽しむことができます。
他にもiMacであれば、同様の条件でゲームをプレイすることができるでしょう。こちらも高価なモデルでなければグラフィックボードが搭載されていません。
ただグラフィックボードが搭載されていなくても、「マインクラフト」程度のゲームであれば、プレイすることができます。
それでも、設定を下げる必要があることを忘れてはいけません。
外付けグラフィックボードを使用する
すでにMacのパソコンを持っている場合や、ベーシックモデルを使っている場合、外付けグラフィックボードを使用してグラフィック性能を上げる方法があります。
しかし外付けグラフィックボードの大きな問題点は、製品価格がとても高いという部分。
性能によっては10万円前後しますので、これならゲーミングPCの入門モデルを購入できてしまいます。
また、外付けグラフィックボードを使用するためには、最新のMacでなければいけません。
Macでゲームをプレイするために、高い費用を投じてまで外付けグラフィックボードを購入する必要はないでしょう。
動画や画像の編集などで必要になれば話は別ですが、少なくともゲームのために購入するものではありません。
WindowsのゲーミングPCの方が安い?
WindowsのゲーミングPCのほうが安いです。
グラフィックボードを搭載したMacのパソコンは60万円程度するのに対し、WindowsのゲーミングPCは、入門モデルからハイエンドモデルまで多種多様ですが、10万円程度から販売されています。
しかもMacを買ってもゲームに向いてはいないので、快適には遊べません。
WindowsのゲーミングPCであれば20万円も出せば、あらかたのゲームを快適に遊ぶことができます。
ゲームをするためにパソコンを新調するのであれば、もはやどちらが良いのかと改めて述べる必要はないでしょう。
間違いなくWindowsのゲーミングPCであり、同額であれば入門モデルであっても快適度が圧倒的に優れています。
また、ゲーミングPCは場合によっては10万円以下で購入することができます。用意した予算を多少浮かせることができ、その分をキーボードやマウスといったデバイスに回すこともできます。
ゲーミングPCはパソコン本体だけでなく、デバイス類やディスプレイ、音回りなど、整えるべき部分が多くあります。
Macをゲーム目的で購入、さらには外付けグラフィックボードを購入するよりかは、ゲーミングPCの入門モデル+デバイス類、もしくはミドルクラスのゲーミングPCを購入した方が、長く快適に遊べるでしょう。
まとめ
Macでは基本的にゲームを楽しめないと考えておきましょう。
プレイすることはできますが、グラフィックの質が悪く、正常に動作しないなど、様々な問題が考えられます。
もしゲーム目的で新しくパソコンを購入する予定であれば、やはりゲーミングPCの方が圧倒的に優れています。
どんなグラフィックボードが積まれていたとしても、グラフィックボードがある以上はゲーミングPCの方が快適です。
Macはクリエイティブ分野に強いパソコンと言われていますので、どうしてもMacでゲームがしたいという理由がない限りは、ゲーミングPCを選びましょう。
価格が高いというのも大きなデメリットです。入門モデルのゲーミングPCなら、デバイス類を購入できる費用も含めて10万円前後になるためおすすめです。