この記事では「ゲーミングPCを買いたいけどいくらで買うのが妥当なのか」というお悩みを解決します。
ゲーミングPCは海外情勢やセール時などで大きく値段が変わるので、”タイミング”の見極めが大事です。
といってもこの”タイミング”、見極めがとっても難しいです。上がるか下がるかなんて誰にもわかりません。ほぼ株みたいなもんです。
なので、「絶対に得をする」という考えではなく、「できるだけ損しない」という考え方に変えることが必要になります。
そして、「損しない」ためには「スペックに対しての価格の平均値」を知っておくといいです。
ということで今回は、できるだけ損しないために知っておくべき「ゲーミングPCの相場」について調査しましたので解説します。
各スペックの相場
ゲーミングPCのスペックは大きく「ローエンド」「ミドルエンド」「ハイエンド」の3種類に分けられます。
ただ、ローエンド・ミドルエンド・ハイエンドに正確な定義や区切りはなく、あくまで目安でしかありません。
しかしショップによっては、「ミドルエンドモデルのPCです!」などはっきり記載しているところも存在します。
こういったショップの情報に加え、掲示板やTwitter等の書き込みから、ローエンド・ミドルエンド・ハイエンドの特徴をまとめました。
早速ですが、ローエンド・ミドルエンド・ハイエンドそれぞれのスペックの、平均的な性能と価格を紹介していきます。
まずは全体の結果を表で一覧にしました。
パーツ | ローエンド | ミドルエンド | ハイエンド | |
CPU | intel | Core i5-11400~ i7-11700 | i5-11400~ i7-12700 | Core i7-11700~ i9-11900K |
AMD | Ryzen 5 3500~ 7 3700X | Ryzen 5 3600~ 5 5600X | Ryzen 5 5600X~ 7 5800X | |
GPU | NVIDIA | GTX1050Ti~ RTX2060 Super | RTX3050~ RTX3070 Ti | RTX3070~ RTX3080 |
AMD | RX5700XT | RX6600~RX6700XT | RX6700XT | |
メモリ | 8GB〜16GB(MAX) | 16GB~32GB | 16GB~32GB | |
ストレージ | SSD | 256~512GB | 512GB | 512GB~1TB |
HDD | なし | なし or 1~2TB | 1~4TB | |
電源 | 450W~550W | 550W~700W | 700W~800W | |
価格 | 5~10万円前半 | 15万円〜25万円前後 | 25万円~ | |
おすすめモデル | おすすめモデル |
ローエンドのスペックと価格
ローエンドゲーミングPCとは、性能が比較価格を抑えているゲーミングPCのことを表します。
GPUを搭載せず、CPUオンボードのグラフィックに頼った5万円以下のモデルから、最低限のGPUが搭載された10万円前後のモデルまでを指すことが多いです。
いずれも最新のゲームを正常に動作・プレイするのは極めて難しく、数世代前のゲームもしくはブラウザゲームをプレイするためのゲーミングPCと言えます。
正直ゲーミングPCでお悩みならおすすめしないスペックです。
各パーツの平均スペックの詳細を軽く説明します。
CPU
IntelはCore i5-11400をはじめ、i5-11400F、i5-12400、i7-10700F、i7-11700、i7-11700Fが主流です。
一方でAMDはRyzen 5 3500をはじめ、5 5600X、7 3700Xなどが主流となっています。
GPU
NVIDIAはGTX1050Ti、GTX1650、GTX1660 SUPER、GTX1660Ti、RTX2060 Superなどが主流です。
一方でAMDは、ローエンドゲーミングPCでのシェア率は低く、RX5700XTが主流となっています。
メモリ
ローエンドクラスのゲーミングPCが搭載するメモリは、8GB〜16GBが主流です。
マザーボードや電源など搭載パーツの都合により、16GBまでしか動作できない可能性があります。
動画編集やゲーム配信等PCに負荷のかかる作業を行いたいと考えている人は、32GBに増設可能なパーツを搭載しているかどうか確認しておくことが大切です。
ストレージ
ローエンドクラスのゲーミングPCのストレージは、主に256GB、500GB、512GBのSSDを搭載しています。
ごく稀に1TBのSSDを搭載しているローエンドゲーミングPCを見かけますが、他の重要なパーツの性能を下げて価格を調節する等の工作が施されていることが多いため、気をつけて購入する様にしましょう。
電源
450W BRONZE、500W BRONZE、550W BRONZEがローエンドゲーミングPCの電源として搭載されていることが多いです。
費用を抑えることができてかつ、ある程度ゲームをプレイできるだけのCPU・GPU・メモリ容量を搭載するためには、最低でも500W前後の電源が必要であるということがよく分かります。
ローエンドゲーミングPCの中には、ごく稀に80PLUS認証のない粗悪品が搭載されているゲーミングPCもあるため、安さだけで購入することはおすすめしません。
むしろ、ローエンドのゲーミングPCほどパーツの知識がいるといっても過言ではありません。購入の際は性能を見極め、慎重に購入するようにしてください。
ミドルエンドのスペックと価格
ローエンドゲーミングPCで使用されているパーツよりは高性能なパーツを搭載しているものの、ハイエンドと比べて性能が落ちる製品は全てミドルエンドと呼ばれています。
そのため価格の範囲も広く、15万円〜25万円前後のゲーミングPCは全てミドルエンドクラスです。
初心者~上級者の中の殆どのプレイヤーがこのクラスのゲーミングPCを購入しており、ゲーミングPCの中で最も高いシェア率を誇っています。
現在主流なPCゲームの多くはミドルエンドクラスであれば問題なく動作するため、価格と性能のバランスが良いクラスと言えます。
また、数年はパーツを交換しなくても最新ゲームに対応できるだけの性能があるため、長く使用できる点も人気の秘訣です。
一番コストパフォーマンスに優れたクラスとなっています。
ローエンドに毛が生えた性能のパーツからハイエンドの型落ちパーツまでさまざまなパーツが存在するのがミドルエンドクラスの特徴です。
CPU
Intelはcore i5-11400、i5-11400F、i5-12400、のCore i5シリーズ各種に加え、i7-11700、i7-10700F、i7-12700が主流です。
AMDはRyzen 5 3600、5 5600Xが主流となっています。
GPU
Nvidiaなら、GeForce3050か、GeForce 3060、GeForce 3060tiが主流。稀にGTX1660 SuperやGTX1660Tiなども見受けられます。
25万円前半のミドルエンドゲーミングPCだと、ハイエンドPCの型落ちとしてRTX3070やRTX3070tiも存在します。
AMDなら、RX6600、RX6600XT、RX6700XTか主流です。
メモリ
メモリは主に16GB。最新のゲームは問題なく動作する上に、ライブ配信などや動画編集など負荷のかかる作業も可能です。
使用しているマザーボード次第では、32GB以上に拡張できる。今後さらに負荷のかかる作業をしたい場合は、状況に応じて拡張することが可能となっています。
ストレージ
ミドルエンドクラスのストレージは、主に500GBか512GBのSSDを使用しています。
ただ、稀に1TBのSSDを搭載していたり、1〜2TBのHDDも同時に搭載したりといったゲーミングPCを見かけます。大容量ストレージを求めている人におすすめです。
電源
550W BRONZE、650W BRONZE、700W BRONZEなどが主流です。
ミドルエンドクラスゲーミングPCはラインナップが多い分、各企業様々な工夫を施し顧客を獲得しようとしています。そのため、中には80PLUS認証のない電源が搭載されているPCも見受けられました。
他のパーツの性能が極端に良いのにも関わらず値段がかなり抑えられている場合、電源が粗悪品あるいは知名度の低いメーカーの製品である可能性もない訳ではありません。
ミドルエンドクラスのゲーミングPCわ購入する際は、搭載している電源が何か、一度目を通しておくことをおすすめします。
価格
一番気になる価格ですが、ミドルエンドは製品ラインナップが多く、10万円~25万円ほどと幅が広いです。
なので、「同じミドルエンドなら10万円のでええやろ!」と安易に買ってしまうと性能不足に悩まされますよ。
自分のゲームスタイルと予算に合わせたモデルを購入するのがベストですが、「その中でもおすすめを知りたい!」という方は下記ボタンからおすすめモデルを確認してください。
サポート面や見るべきパーツのポイントなどをわかりやすく解説していますので、きっとお力になれると思います。
ハイエンドのスペックと価格
ハイエンドゲーミングPCは、現在リリースされているPC用パーツの中でも、最も最新でかつ高性能、高速度のパーツを搭載したPCを表します。
それ故に、最新の高性能パーツが登場するたびにハイエンドゲーミングPCのラインナップは入れ替わります。
かつてのハイエンドゲーミングPCはミドルエンドクラスに型落ちし、ミドルエンドゲーミングPCと呼ばれるのです。
価格は25万円以上。上限はありません。
単にゲームをプレイするだけなら、ミドルエンドクラスのゲーミングPCでも十分満足いくプレイ環境を手に入れることが可能です。
しかし、4K画質などハイテクな環境でゲームをプレイしたい、最新機種でゲームをプレイしたいという人にとっては喉から手が出るほど欲しいラインナップといえます。
ハイエンドモデルのゲーミングPCは非常に高価であるため、上記のように購入の用途が明確である人にのみ購入をおすすめします。
CPU
IntelはCore i7-11700をはじめ、i7-11700K、i7-12700、i7-12700K、i9-10850K、i9-11900K等のいわゆる12世代の最新パーツが搭載されています。
AMDはRyzen 5 5600Xをはじめ、7 5800Xなどが主流です。
GPU
NVIDIAは、 GeForce RTX3070、RTX3070tiといった型落ちパーツの他、最新のRTX3080が主です。
一方AMDは、ハイエンドクラスのゲーミングPCにはRX6700XTがメインで使用されています。
メモリ
メモリは16GB、32GBが主流です。
もちろん増設は可能なので、さらにメモリ容量を増やしてゲームをプレイしているプレイヤーも中には存在します。
とはいえ、ほとんどの作業は32GBもあれば快適に動作するため、性能的な意味合いはほとんどないと言えます。
ストレージ
ストレージは、512GBもしくは1TBのSSDが主流です。中には、2〜4TBのHDDが付属しているモデルも存在します。
ストレージに関しては1TBあればいくらダウンロードしても十分快適に動作するため、ハイエンドゲーミングPC購入の際は、ストレージ容量を気にする必要はありません。
電源
700W BRONZE、850W GOLD、750W GOLD 、800W TITANIUMなど幅広い電源が使用されています。
増設は問題なく行える為、電源を気にして増設を渋る必要はまずありません。
思う存分カスタマイズを楽しむことが可能です。
価格
ハイエンドの価格帯は25万円以上です。
セール時に大幅な値下げがあることも多く、20万円前半まで下がっていることも。
セール時期に合わせて購入するのが一番お得に買えるモデルでもあります。
もちろんショップによって値段幅が大きいので、できるだけ安価に買えるショップを見つけられるかが値段に大きく影響します。
下記ボタンでおすすめのショップとモデル、セール情報を紹介していますので、ハイエンド製品をお探しの方はぜひご覧ください。
ショップによっては同じスペックでも5万円以上値段が違ったりするので、しっかりとしたリサーチをおすすめします。
ハイエンドのおすすめモデルはこちら
さいごに
今回はローエンド・ミドルエンド・ハイエンドに分けて平均値を調査しましたが、ゲーミングPCはスペックだけで分けられるわけではありません。
対応しているゲームや筐体サイズ、デザインなど、他にも見る点は色々あります。
最初はなんのこっちゃわからないと思いますが、時間をかけてゆっくりと知識を蓄えることで、最適なゲーミングPCがどれかは絶対にわかります。
当サイト「ぱそげーまー」では、そういったゲーミングPC選びの知識やおすすめのPCゲームなどを定期的に発信しておりますので、ぜひご活用くださいね。