今回は20万円台後半から30万円台のPCをご紹介します。
この価格帯になってくると各ショップのフラグシップモデルが出揃ってくることでしょう。また、構成されるパーツ類のレベルも高いものが当たり前になってきます。
ここまでレベルが高いPCを検討される方々は、ゲームを楽しむよりも本気でゲームが好きで、人に勝つための手段としてハイスペック機を必要とするのではないかと考えております。
そんな皆さんのお眼鏡にかなった機種があるかどうか、10機種取り上げていきますので、楽しみながら読んでください。
おすすめのゲーミングPCを10台紹介!
それでは各ショップのモデルを見ていきましょう。比較しやすくするためにHPで公開されている情報をこちらで再編集しております。
「記載なし」はスペック表になかったもの、「無し」は明記されていたものです。ドスパラはケースの情報がスペック表でまとまっていてわかりやすかったのでそのまま記載してあります。
【ドスパラ】GALLERIA UA9R-R70S
CPU:AMD Ryzen 9 3900X (3.8GHz-4.6GHz/12コア/24スレッド)
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3)
1stストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD (PCIe Gen4x4, 読込速度 5000MB/s, 書込速度 4400MB/s)
2ndストレージ:2TB HDD
メモリ:32GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/16GBx2/2チャネル)
電源:750W 静音電源 (80PLUS GOLD)
最初の1台~4台はドスパラのPCです。
最初にご紹介するこのモデルは、金額的に今回の価格帯では安い方になりますが、中身はなかなか凝ったものになっております。グラフィックスこそGeForce RTX 2070 SUPER ですが、その他のパーツに関してはフラグシップモデルに引けを取りません。
特にRyzen9と32GBメモリの組み合わせにより、ゲームだけではなく動画配信や動画編集にも向いているPCです。2TBの2ndストレージもありますので、作成した動画やその他データの保存にも困らないでしょう。
【ドスパラ】GALLERIA ZA9C-R80T
CPU:インテル Core i9-10850K (3.60GHz-5.20GHz/10コア/20スレッド)
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 11GB (HDMI x1,DisplayPort x2,USB TYPE-C x1)
1stストレージ:1TB NVMe SSD (M.2 2280, 読込速度 3200MB/s, 書込速度 3000MB/s)
2ndストレージ:無し
メモリ:16GB DDR4 SDRAM(PC4-23400/8GBx2/2チャネル)
電源:750W 静音電源 (80PLUS GOLD)
続きまして、ドスパラより2台目のPCです。こちらも価格のわりにすごい装備となっております。
グラフィックスがGeForce RTX 2080 Ti搭載により最高のゲーミング性能になりますね。CPUも最新の第10世代になっておりますので、文句の付け所がないでしょう。
2ndストレージはありませんが、1stストレージが1TBありますのでゲーム以外の作業をしないのであれば、当面は問題ないと思います。
Intelは標準装備のCPUファンが少し弱いというイメージがありますが、虎徹markⅡが構成されているのは心強いですね。
【ドスパラ】GALLERIA ZA9R-R80T
CPU:AMD Ryzen 9 3900X (3.8GHz-4.6GHz/12コア/24スレッド)
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 11GB (HDMI x1,DisplayPort x2,USB TYPE-C x1)
1stストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD (PCIe Gen4x4, 読込速度 5000MB/s, 書込速度 4400MB/s)
2ndストレージ:無し
メモリ:16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル)
電源:750W 静音電源 (80PLUS GOLD)
3番目の機種はRyzen9 3900X搭載の機種になります。1機種目と似ていますが、こちらはGeForce RTX 2080 Ti搭載となりゲーミングに特化したモデルと言えるでしょう。
現行のグラフィックスで最高性能と呼び声高いGPUですから、何の心配もなく選べますね。
CPUについては、ゲーミング性能はCoreシリーズの方が高性能という声もあります。ですが色々なベンチマークの評価で共に高評価となっておりますので、専門的に評価するような場合以外は気にする必要ないでしょう。
【ドスパラ】GALLERIA UA9C-R80S
CPU:インテル Core i9-10900K (3.70GHz-5.20GHz/10コア/20スレッド)
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3)
1stストレージ:1TB NVMe SSD (M.2 2280, 読込速度 3200MB/s, 書込速度 3000MB/s)
2ndストレージ:2TB HDD
メモリ:32GB DDR4 SDRAM(PC4-23400/16GBx2/2チャネル)
電源:750W 静音電源 (80PLUS GOLD)
こちらはドスパラで紹介する最後のPCになります。金額も今回の価格帯でのほぼ限界値ですね。
基本的にすごいパーツしか使われていないので、スペック的に最高のゲーム体験ができることでしょう!
また、ケースもプレミアムのアルミ製となっておりますので、より安心して長時間のゲームに勤しむことができますね。30万円未満の機種とすれば、これはBTOとして一つの帰着した形だと思います。
ただし、GeForce RTX 2080 Tiじゃないと満足できない人は、あと少しだけお財布と相談してみてはいかがでしょうか。
【パソコン工房】LEVEL-R049-LCiX9K-XYXH
CPU:Core i9-10900K(10コア / 20スレッド / 3.70GHz)
グラフィックス:GeForce RTX 2080 Ti 11GB GDDR6
1stストレージ:NVMe対応 M.2 SSD 500GB
2ndストレージ:Serial-ATA HDD 2TB
メモリ:16GB(8GB×2) DDR4-2666 DIMM (PC4-21300)
電源:700W 80PLUS GOLD認証 ATX電源
続きましてパソコン工房より3台ご紹介します。
一見、先ほどのドスパラの一番高いモデルと比しても引けを取らないように見えますね。グラフィックスはGeForce RTX 2080 Tiを搭載しているので、ある意味グラフィックスはより良いものを搭載しています。
ただし、メモリが16GBで電源も700Wですので、その点を同じ構成にアップグレードした場合は30万円を超えることになるでしょう。
基本的にPCを構成しているパーツの値段はショップが変わったとしても大きく変わらないと思いますので、各ショップでのPCの総額というのも変わらないように見えます。
【パソコン工房】LEVEL-FMX5-R93X-TWVI
CPU: Ryzen 9 3950X(16コア / 32スレッド / 3.5GHz)
グラフィックス: GeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6
1stストレージ: NVMe対応 M.2 SSD [PCIe 4.0×4] 1TB
2ndストレージ:Serial-ATA HDD 2TB
メモリ:16GB(8GB×2) DDR4-2666 DIMM (PC4-21300)
電源: 850W 80PLUS GOLD認証 ATX電源
続きまして同じ価格帯のRyzen9 3950X搭載のPCとなります。
こちらも現状AMD最高レベルのCPUになります。グラフィックスがGeForce RTX 2070 SUPERなので、主にゲーム用としてPCを購入するとしたら、少し物足りないかもしれません。
しかし電源が850Wですので、思い切って自分の好きな構成に持っていくことは可能でしょう。1stストレージと2ndストレージが充実しておりますので、このままの構成でも動画編集や配信は問題なくできそうです。
【パソコン工房】LEVEL-FMX5-R93X-VWVI
CPU:Ryzen 9 3950X(16コア / 32スレッド / 3.5GHz)
グラフィックス:GeForce RTX 2080 SUPER 8GB GDDR6
1stストレージ:NVMe対応 M.2 SSD [PCIe 4.0×4] 1TB
2ndストレージ:Serial-ATA HDD 2TB
メモリ:16GB(8GB×2) DDR4-2666 DIMM (PC4-21300)
電源:850W 80PLUS GOLD認証 ATX電源
パソコン工房最後の1台もRyzen9 3950X搭載のPCをご紹介します。
先ほどのPCとほとんど同じ構成でグラフィックスがGeForce RTX 2080 SUPERにパワーアップしているものと考えていただければと思います。構成が似ているので動画編集や配信はもちろんですが、グラフィックスがパワーアップしたことでゲーム用としても十分に納得のいく性能に近づいたのではないでしょうか。
金額的には今回の価格帯のほぼ上限額ですので、金額で縛った場合、先ほども書きましたがパーツの価格によりこのレベルの構成が上限になりそうです。
【マウスコンピューター】G-Tune HP-A-O
CPU:AMD Ryzen 9 3950X
グラフィックス:GeForce RTX 2070 SUPER
1stストレージ:1TB M.2 SSD NVMe対応 (Gen4×4接続)
2ndストレージ:4TB HDD
メモリ:32GB PC4-25600
電源:800W 【80PLUS TITANIUM】
最後にご紹介するショップはマウスコンピューターです。こちらも3台ご紹介したいと思います。
1台目は先ほどから似た構成が続いていますが、Ryzen9 3950Xを搭載したモデルです。価格帯が似ていると搭載しているグラフィックスやチップセットも似ていますね。
このモデルの特徴としてはRyzenで水冷CPUクーラーをつけていることです。標準CPUクーラーに定評があるRyzenシリーズでは珍しいかもしれませんね。そしてメモリも32GBなので、ゲーム以外の用途も色々と活躍しそうです。
【マウスコンピューター】G-Tune HN-Z-DL
CPU:インテルCore i7-9700K
グラフィックス:【水冷GPUクーラー搭載】 GeForce RTX 2080 Ti
1stストレージ:512GB M.2 SSD NVMe対応
2ndストレージ:2TB HDD
メモリ:16GB PC4-21300
電源:800W 【80PLUS TITANIUM】
続きましてはCore i7-9700K搭載のモデルになります。
現行より1世代前のCPUを搭載したあたりで少し価格を抑えられているかもしれません。ただ性能が著しく下がるわけでは全くないので、こうした構成というのは良い選択になるかもしれませんね。
グラフィックスはGeForce RTX 2080 Tiなのでゲーム性能としてはこれ以上ありません。また、CPUとGPUに水冷クーラーが搭載されているのはゲームを楽しみたい人からしたら嬉しいのではないでしょうか。
【マウスコンピューター】G-Tune HP-Z-DL
CPU:インテル Core i9-9900K
グラフィックス:【水冷GPUクーラー搭載】 GeForce RTX 2080 Ti
1stストレージ:512GB M.2 SSD NVMe対応
2ndストレージ:2TB HDD
メモリ:32GB PC4-21300
電源:800W 【80PLUS TITANIUM】
最後にご紹介する機種も先ほどと同じように1世代前のCPUを搭載しているモデルです。
ただ、1世代前の最高クラスのCPUなので、まったく問題はないですよね。残りの構成の部分はほぼ変わりませんが、メモリが32GBに強化されているので、よりこちらのモデルの方がゲーミング性能にも汎用性にも優れているでしょう。
HP上ではフラグシップモデルと明記されていますので、納得の性能と言えるのではないでしょうか。G-Tune HN-Z-DLとはケースも違うものが採用されているので、気になる方はHPで比べてみてください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。各ショップのフラグシップモデルクラスが出そろいました。
何度か書きましたが、基本的に構成されるパーツには相場があってそれぞれの価格は各ショップによって大きく違うことはないでしょう。なので、他の価格帯より更に似たような構成に着地している印象を受けました。
そして、ここまで高価格のPCを購入しようという方々であれば、お気に入りのショップや、譲れないこだわりもたくさんありますよね。また、今はこの構成ですが、先日NVIDIAがRTX30シリーズを発表しましたし、すぐにこの構成もアップデートされてしまうかもしれません。
なので、一つの楽しみ方として、普段自分が見ないショップの情報を参照していただくきっかけや、現状の情報収集などとして楽しんでいただければと思います。それでは、これからも目一杯ゲームを楽しみましょう!