「eスポーツ」という言葉がテレビでも取り上げられ、よく耳にするようになってからというもの、プロゲーマーという職業が注目されています。
とはいえ、プロゲーマーとして活躍している人が実際にどんな生活を送っているのかは謎が多いのも事実。
そこで今回は、プロゲーマの生活スタイルや1日のスケジュールを紹介します。
「プロゲーマーになりたい!」と本気でプロを目指す方から、「プロゲーマーってどんな生活をしているのだろう?」とプロゲーマーの1日の過ごし方が気になる方にも参考になる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
プロゲーマーの生活リズム
プロゲーマーの生活は思っているよりも過酷です。「大好きなゲームをしてるだけで生活できるなら嬉しいじゃん!」と想像した楽しい未来は、一瞬で打ち砕かれることでしょう。
プロゲーマーの生活リズムを紹介します。
朝から晩まで練習
プロゲーマーは基本朝から晩までゲームをプレイします。
練習時間は平均10時間以上で、寝るとき以外はずっとゲームのことを考えるのは当たり前です。例えば、日本初のプロゲーマーとして有名な梅原大吾さんは、1日平均18時間ゲームをプレイしていました。
世界から注目されるプロゲーマーになるためには、これくらいの練習量は必要だということが分かります。
また、10時間ただ楽しくゲームをプレイしている訳ではありません。攻略方法を探したり、ダメージ量を計算して技のコンボを考えたり、何度も反復して練習したりと、大会で勝つために必要な「練習」を繰り返します。
このように、プロゲーマーは毎日想像以上に大変な練習を行っている。決して楽な仕事ではありません。
「ゲームの攻略を探すのなら何時間でも集中できる!」「既に普段から10時間以上ゲームをプレイしている!」という人に向いている職業であると言えるでしょう。
休みは基本なし
プロゲーマーには基本的に休みはありません。と言うよりもむしろ、休んでいる暇はありません。
なぜなら、一日練習を怠るだけでゲームの腕がかなり鈍るからです。
「父の背中」の副リーダーを務めるけんき氏によると、プロゲーマーの休みは年間でたったの5日しかないとのこと。その上、腕や指先の怪我は許されないため休日にできることも限られてしまうそうです。
プロスポーツ選手のような高い意識を持ってゲームに臨んでいることが分かります。
「ゲームのためなら他を犠牲にしてストイックになれる!」と自身のある人でないと厳しい仕事でしょう。
プロゲーマーの1日のスケジュールを紹介
プロゲーマーの生活リズムが分かると、実際のプロゲーマーはどんなスケジュールをしているのかが気になるものです。
そこで、とあるプロゲーマーの1日のスケジュールを紹介します。
12:00 ミーティング
13:00 練習
20:00 夕食
21:00 練習
24:00 ミーティング
02:00 就寝
食事と睡眠時間以外はほぼ全てゲームに関することであることがわかります。
起床後まずはチームメートとミーティングでコミュニケーションを取り、すぐに他チームと練習試合や個人練習を10時間ぶっ通しで行います。
しかし、このように日中はかなりハードなスケジュールではあるものの、睡眠時間はしっかり確保していることが見て取れます。体力を使う仕事である分、睡眠による休息が大切なのだそうです。
プロゲーマーの良くある質問
プロゲーマーを目指している人はたくさんいます。
2021年7月29日に発表されたソニー生命保険の「中高生が思い描く将来についての意識調査」によると、男子中学生が将来なりたい職業の第2位にプロeスポーツプレイヤーが、第5位にゲーム実況者がランクインしています。
プロゲーマーが、今注目されている職業であることは確かです。
しかし、プロゲーマーは新しい職業であるため、わからないことが多いのも事実。
そこで、プロゲーマーを目指している人にありがちな質問を本記事でいくつか紹介します。
プロゲーマーは生活できない?
結論から述べると、プロゲーマーは十分に生活できます。
日本eスポーツ連合(JeSU)が一定の条件を満たしたプレイヤーに有料で発行する「公認プロライセンス」を獲得し、実際にプロゲーマーとして生活している人は国内で300人近く存在しています。
ただこれは日本eスポーツ連合(JeSU)の「公認プロライセンス」を所持している人の数にすぎません。プロライセンスを所持せずに活躍している人も合わせると、数千人存在すると言われています。
これだけの人数が生活できているのだから、プロゲーマーとして生活していくことは十分可能と言えるでしょう。
プロゲーマーの年収はどれくらい?
現在、国内で活躍しているプロゲーマーの平均年収は450万円程度です。
とはいえプロゲーマーは人によって年収に大きな幅があるのが現実です。トップ選手ともなれば年収1億円を稼ぎ出す一方で、収入がほとんどない人も存在します。
実際に数千万円から数億円稼いでいるプロゲーマーの例を紹介します。
ふぇぐ選手:推定1億1,000万円
日本発祥の戦闘型カードゲーム「Shadowverse(シャドウバース)」で有名となったふぇぐ選手は、1億円以上の稼ぎがあるプロゲーマーです。
2018年の12月15日に開催されたシャドウバースの世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2018」で見事優勝を収め、賞金約約1億1,000万円を獲得しています。
現在もプロゲーマーとして活動し、世界大会2連覇を目標に掲げています。
ときど選手:推定4,000万円
東大卒の経歴を持ち、格闘ゲーム「ストリートファイター」で活躍したときど選手は、推定4,000万円の稼ぎがあるプロゲーマーです。
格闘ゲームの世界大会「EVO2017」を含め、あらゆる大会で優勝し賞金を獲得しています。
ロート製薬やソニー・ミュージックなどの有名企業がスポンサーについており、今後も注目されている選手です。
プロゲーマーの収入源は?
プロゲーマーの代表的な収入源は以下の通りです。
- 大会の賞金で稼ぐ
- チームに所属して給料をもらう
- 動画配信をする
- イベントに出演する
- スポンサー契約を結ぶ
- トレーナーとして働く
大会の賞金以外にも、スポンサーやチームに所属することでも収入を得ることが可能です。
プロライセンスを所持していなくても、プロチームに入って収入をもらっている選手は数多く存在するため、最もメジャーな方法と言えるでしょう。
その一方で、近年注目されているのが動画配信サイトによる収入です。
多くのプロ選手がYouTubeを初めする動画配信サイトを利用しており、スーパーチャットや視聴回数によって収入を得ています。
今後もプロゲーマーが収入を得られる場は拡大するでしょう。
プロゲーマーになるには?何が必要?
プロゲーマーになるために大前提として必要なことは以下の3点です。
- ゲームのスキルを上げる
- ゲームの実績を重ねる
- 知名度を上げる
質の高い練習を繰り返し行い、大会で優勝して知名度を上げないことには、プロゲーマーとして生活することはできません。まずは現役のプロゲーマーのように1日10時間以上練習し、積極的に大会に出てみるようにしてみてください。
また、最近では動画配信サイトを利用して、先に知名度をつけたプロゲーマーも存在します。自分のスタイルにあった戦略でプロゲーマーを目指しましょう。
もちろん、プロゲーマー以外にもゲームをしながらお金を稼げる仕事は複数存在します。
下記記事でいくつかピックアップしているので、ぜひご覧ください。
まとめ
本記事では、プロゲーマーの生活スタイルや1日のスケジュールについて解説しました。
毎日朝から晩までの約10時間練習し、休みのひが極端に少ない生活はかなり厳しいことが予想できます。
しかし、本気でゲームが好きな人やゲームのためなら何時間でも費やせる人には天職であることは間違いありません。
睡眠時間をしっかり確保し、過酷な環境に耐えられる体を維持しながら、プロゲーマを目指して日々の練習に励みましょう。