早速ですが、こちらの記事は以下のような方におすすめです。
- ゲーミンPCを買いたいけどスペックがよく分からない…という人
- CPUのスペックの違いや種類を知りたいという人
こちらの記事ではCPUについてとその種類、ゲーミングPCを購入したり自作する際に知っておきたいCPUのスペックや種類についてをまとめていきます。
CPUのご選定にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
CPUってなんだ?
CPUとは一言でいえば「パソコンの頭脳」を担う役割を持つ部品になります。
CPUの性能が良ければよいほど、PCの処理速度は上昇します。
そのため、ゲーミングPCに使用されるCPUはある程度の処理速度が求められます。
CPUの速度は以下の2つの要素によって決定されています。
- コア
- スレッド
CPUを1つの会社に例えると、コアは従業員の人数、スレッドは従業員1人あたりが担うことができる仕事の量になります。
性能が良いCPUほど、この従業員(コア)の数が多く、1人当たりの仕事量(スレッド)が多いということになります。
基本的には1コアあたり1スレッドになりますが、最近のCPUの多くは1つ以上のスレッドを持つことが可能な仕組みになっています。
しかし、その分デメリットとして必要な電力(バッテリーの消耗)は激しくなってくるため注意が必要です。
CPUの種類は?
CPUは大きく分けて、大手2種類のメーカーから発売されています。
こちらの項目ではメーカーごとの特徴と2つのメーカーのCPUの違いについて説明していきます。
Intel(インテル)
PC販売店で販売されている既製品のPCやAppleのMacBookに導入されている、最もメジャーなCPUになります。
ゲーミングPCで用いられるCPUは、主に「Core i」シリーズというものです。オンラインゲームなどをプレイする目的なら、Core i 5シリーズ以上のCPUを推奨します。
※あくまで目安であり、プレイしたいゲームの必須環境や推奨環境を確認の上、選定をするようにしてください。
基本的にiの後に数字がついており、この数字が大きなものほど性能が良いものになります。また、数字が大きくなるに伴い、その分値段も上がっていきます。
IntelのCPUのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 汎用性が高い
- 知名度、信頼度が高い
一方で、デメリットとしてはAMDのCPUに比べると価格は高い傾向があります。
AMD(エーエムディー)
Intelと比較するとメジャーではありませんが、ゲーミングPCのCPUとして用いられることが多いのがこちらのメーカーのCPUになります。
ゲーミングPCに用いられるCPUは「Ryzen」シリーズというものです。
- コストパフォーマンスが良い
- マルチスレッドの処理に強い
一方で、大きなデメリットとして相性の悪い部品が存在しているという点が挙げられます。
そのため、自作のゲーミングPCを作成するときにはメモリを中心とした各種パーツの選定の際に、しっかりと動作に影響がないか調査を行ったうえで問題のない部品を選ぶ必要があります。
CPUの選び方は?
それでは、いくつか具体的なケースを提示したうえでどちらのCPUが向いているか、どのようなCPUが使われているPCを購入するべきかを説明していきます。
事務作業やインターネットを見るだけなら
上記のような単純な処理に限られる場合、あまり2つのCPU間でのスペックによる差はみられません。
そのため、CPUごとのメリットやデメリットを踏まえたうえで、お好みのものを選ぶとよいでしょう。
ただし、一つ注意点があります。
RyzenはCore i シリーズと比べると、消費電力が多いため熱の放出量が大きくなってしまいやすいというデメリットがあります。
その点を気にする方はCore i シリーズを選ぶことをおすすめします。
オンラインゲームをプレイするなら
オンラインゲームをプレイする場合、同程度の性能を持つCPU同士を比較するのであれば、「Core i」シリーズがおすすめです。
オンラインゲームは基本的にシングルスレッド処理であり、かつGPUやメモリといった他の部品との組み合わせによって処理速度が決まってきます。
そのため、シングルスレッド性能が高く、他の部品との相性問題が少ないCore iシリーズに軍配が上がります。
Core iシリーズの構造が一つのチップ(コア)で作られていることも一つの処理を素早く行うことが得意な理由になります。
また、PCに組み込まれている各種ソフトはCore iシリーズに最適化されて設計されていることも理由の一つとして挙げられます。
しかし、最新のRyzenシリーズのCPUを検討する場合、上記のシングルスレッドの速度が大きく上がっているため、シングルスレッド以外のデメリットを加味したうえでどちらのCPUを採用するか検討していく必要があるでしょう。
動画編集やプログラミングをしたいなら
動画編集やプログラミング(一部の重い処理が入る場合)を行う場合、複数のスレッドを並行して処理を進めていくがあります。
このようなマルチスレッド処理を行う人には「Ryzen」シリーズをおすすめします。
同程度の性能のCPUを比較すると、Ryzenは複数枚のチップ(コア)を組み合わせることで作られているため、その分多くの処理を並行して行うことが可能です。
そのため、動画やプログラムのような様々な処理を並行して行う必要がある場合は、Ryzenの方が迅速に処理を進めることが可能なため、優位性があるでしょう。
まとめ
今回のCPU解説を簡単にまとめると、
- CPUを生産、販売しているメーカーは大きく分けてIntelとAMDの2社であり、それぞれゲーミングPCには「Core i」シリーズと「Ryzen」シリーズのCPUがおすすめ
- シングルスレッド処理や、他の部品と組み合わせて一つの動作を行うオンラインゲームのような用途の場合、Core iシリーズがおすすめ
- 動画の編集やプログラミングのような、マルチスレッドの処理を用いる場合、Ryzenシリーズがおすすめ
このようになります。
2種類のCPUではそれぞれメリットとデメリット、得意な処理が存在しています。そのため、CPUを選定する際には、自分の想定する用途や資金などに併せて合ったものの選定を行う必要があります。
もしも、どちらか迷う場合は汎用的なCore iシリーズのCPUをおすすめします。
特に、PCを自作する目的でCPUの選定をしているのであれば、他のパーツとの相性問題が発生しにくいという点でCore iシリーズはより優秀であると言えるでしょう。
一方で、コストパフォーマンスを優先したい、CPUの性能はそこそこでいいと思う場合はRyzenを選びましょう。
もし、自分のやりたいことに適したCPUがわからない場合は、専門店で知識のあるスタッフさんに質問してみてもいいかもしれませんね。
下記記事でゲーミングPCに向いているCPUがどれなのかと、CPUの寿命について解説していますので、興味がある方は合わせてチェックしてみてください。