2018年に開催されたアジア競技大会において、初めてeスポーツが正式種目として採用されました。
これによってeスポーツに対する注目が高まり、国内でもプロチームの数が増えつつあります。
世間的にもeスポーツの認知度が高まるだけでなく、国内大会も多く開催されるように。
そこで気になるのは、eスポーツで使用されているゲーミングPCのスペックです。
今回はeスポーツで採用されているゲーミングPCの特徴、どんなパーツが使用されているのかを解説します。
eスポーツで採用されているゲーミングPCの特徴
eスポーツの大会ではハイスペックのゲーミングPCが採用されており、出場している選手たちが競技に集中できるようになっています。
ファンや観客は選手たちのプレイングに注目し、使っているデバイスや本体のスペックも気になりますよね。
なんせ大会で使用されているパソコンですから。
そこでeスポーツで採用されているゲーミングPCについて、どのような特徴があるのかを解説していきます。
どういった面が重視されているのか、自作パソコンを構築するうえでも参考にしてみてください。
カクつきがなく安定した動作で快適
eスポーツで使われているゲーミングPCは、安定した動作が必要不可欠です。
スペックを安定させることでカクつきを無くし、滑らかでスムーズな動きを実現させています。
ハイスペックのゲーミングPCとも言い換えることができ、その秘密はグラフィックボードの性能にあるといえます。
大会用のPCはどのモデルも最新のゲーム用グラフィックボードを搭載することにより、快適なプレイ環境を実現しています。
さらにメモリやCPUといった面でも、高い性能を持ったパーツを採用して組み込んでいるため、競技中に不測の事態が発生しないように工夫しています。
もしも低スペックのゲーミングPCで試合をすればどうなるでしょうか?
ある選手が使用しているパソコンだけフリーズし、そのたびに競技が止まることになります。
また再起動などに時間をかけることになって、円滑な大会進行が実現しません。
そうなると出場選手だけでなく、駆けつけた観客たちにも迷惑がかかってしまいます。
eスポーツ大会において、ハイスペックのゲーミングPCを使用することは、選手の快適なプレイ環境を提供するだけではありません。
すべてはスムーズに大会を進めるために必要で、そのために高性能なパソコンが求められているのです。
高い冷却性能を持っている
ハイスペックなゲーミングPCになると、本体に大きな負荷がかかってしまいます。
グラフィックボード自体の発熱が原因で、パソコンがフリーズする恐れがあります。
そのためパソコン自体の性能を追求するだけでなく、安定した動作をさせるために冷却性能にも注意が払われています。
大会用モデルのパソコンは、CPUクーラーはもちろん、ファンの取り付けやエアフローを意識した構造になっています。
もしも冷却性能に対する意識がなければ、試合中にラグやフリーズが発生する恐れがあります。
場合によってはゲームが落ちてしまうこともあるでしょう。
冷却性能はパソコンを安定して動かすために必要不可欠な要素です。
各パーツの性能を追求するだけでは、大会をスムーズに運営することはできません。
頑丈でコンパクトな本体サイズ
eスポーツ大会では1会場に何台ものゲーミングPCが設置されます。
大会を運営する人間としては、数キロもあるパソコンの持ち運びが大きな苦労になるでしょう。
本体を動かして設置するだけでなく、モニターなどの配線作業もありますので、持ち運びだけはスムーズに済ませたいところ。
そこで競技で使用されているゲーミングPCは、コンパクトかつ頑丈な作りであることも求められています。
もちろん、上記までで説明した部分も反映されなければなりません。
選手やプレイヤーとしては大きなメリットとはなりませんが、運営側からすれば、本体がコンパクトであればあるほど設営時間の短縮につながるというメリットがあります。
eスポーツで採用されたゲーミングPCの各パーツ性能
大会で使用されるゲーミングPCは、安定した動作はもちろん、持ち運びも手軽なコンパクトなサイズに収まっています。これによってスムーズな大会運営が実現するように。
しかし特徴を把握したところで、実際にeスポーツで使われているゲーミングPCが欲しいという人にとっては、あまり関係のない話かもしれません。
そこで実際に競技で使用されているeスポーツのスペックについて、どんなパーツが採用されているのかをまとめました。
これからゲーミングPCの購入を考えている人、自作してみようと考えている人は参考にしてみてください。
グラフィックボードは?
パソコンでゲームをプレイするなら、グラフィックボードが欠かせない存在。
グラフィックボードの性能によって、ゲーミングPCの性能が大きく変わってきます。
高性能なグラフィックボードを搭載していれば、プレイ中のカクつきが減るだけなく、滑らかに動作します。
そのため、コンマ単位での技術が求められるeスポーツでは必須項目となります。
具体的にはGeForce RTX2060以上の性能を持つグラフィックボード。
そして新しいモデルが登場すれば、その都度アップデートされていくことでしょう。
グラフィックボードは毎年のように新しい製品が販売されています。
そのため、eスポーツで使われるゲーミングPCは、年々進化しているといっても過言ではありません。
CPUは?
グラフィックボードだけでなく、CPUもまたゲーミングPCの動作に影響します。
基本的に使用されているのはCore i7以上。
ゲームを動かすために必要な「DirectX」に対応しているため、Intel社のCPUが不可欠です。
また、競技ではなく家庭向けであれば、ゲームだけでなく実況配信や動画編集にも十分な性能を発揮してくれる優れもの。
通常のパソコンであればCore i5で十分ですが、高度な処理が求められるeスポーツに関しては、Core i7以上の性能が必須となります。
ストレージは?
ストレージにはSSDとHDDの2種類があります。
eスポーツでは基本的にSSDが採用されていますが、これには読み取り速度が大きく影響しています。
基本的にSSDはHDDよりも読み取り速度が速いです。
また耐久性に関しても、SSDの方が優秀であるという結果が出ています。
もしもHDDにゲームデータを保存していた場合、読み取りに問題が発生する可能性があります。また、読み取りエラーの恐れも考えられるでしょう。
SSDを選ぶ理由は安定したデータ読み取りをさせるためで、これによって安定したゲームプレイが可能です。
HDDの方が容量的に大きくお得と感じるかもしれませんが、時間的な問題では圧倒的にSSDの方が優れているのです。
まとめ
eスポーツで使用されるゲーミングPCのスペックの特徴をまとめました。
基本的に高性能であることには間違いありません。
しかし具体的にどのような性能が求められているのか、どんなパーツが使用されているのかを見ると、考えて作られていることが分かるでしょう。
決して性能が高いだけのパーツを組み込んでいるわけではなく、安定した動作を実現するために、丁寧に各パーツが選ばれているのです。
もしもeスポーツ で使用されるゲーミングPCと同スペックを求めているなら、パーツ性能だけでなく冷却性能なども意識してみてください。
特に自作パソコンなら、冷却性能に関しては細かい部分までこだわれます。
もしかすると、eスポーツで使用されているモデルよりも高性能なゲーミングPCが仕上がるかもしれません。
また、その辺が難しいようであれば、BTOのパソコンショップでの購入をおすすめします。
BTOパソコンショップであれば、eスポーツで実際に使われているモデルを販売していますので、そこまで知識がない方でも簡単にeスポーツでも活躍できるパソコンを購入することが可能です。
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