ゲーミングPCを手に入れたら、周辺機器も一式でゲーミング仕様に揃えたいものです。そこでまず考えるのは、ゲーム以外の用途にも使用することになるゲーミングキーボードでしょう。
しかし、ゲーミングキーボードは普通のキーボードとどう違うのか、ゲーミングキーボードにはどんな機能があるのかなどが気になってきますよね。
そこで今回は、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いから、ゲーミングキーボードならではの特徴に解説。合わせて、おすすめのゲーミングキーボードのメーカーを紹介していきます。
ゲーミングキーボードは多くのメーカーから製品として販売されています。慎重にお気に入りの1台を見つけるためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ゲーミングキーボードを使う理由とは?
パソコンでゲームをするなら、やはりゲーミングキーボードが必要になります。
ゲーミングキーボードはゲームをするために作られているゲームに特化したキーボードで、長時間のゲームプレイでも疲れにくいだけでなく、押し心地の良さなどが優れています。
その他にも特徴的な機能がありますので、まずはゲーミングキーボードの特徴から説明していくことにしましょう。
メカニカル方式のキーボードが一般的
ゲーミングキーボードにはメカニカル方式という構造が採用されています。
メカニカル方式は各キーの内側にスイッチやバネを使用することで、快適な打鍵感や高い反応性を実現しています。もちろん、耐久性にも優れているという特徴もあります。
一方で普通のキーボードに採用されているのが、メンブレン方式という構造です。
こちらはソフトな打鍵感と静穏性のあるキータッチになっていますが、反応性や精度がメカニカル方式と比べて劣ります。
メンブレン方式のキーボードは、その分安くなっているという特徴もありますが、反応性や精度が重視されるゲームの世界では、使いにくいキーボードとなります。
ゲーム用であればメカニカル方式のゲーミングキーボードを使いましょう。
キーの同時入力に対応している
パソコンでゲームをすることになると、複数のキーを操作することになります。
例えば移動をする場合はA・S・D・Wの4つを使用しますが、ダッシュをしようとすれば、シフトや他のキーを押しながらA・S・D・Wを推すことになるでしょう。
他にも複数のキーを同時に押して操作をする場面があります。この同時入力を快適にできるような機能がついているのがゲーミングキーボードの特徴になります。
同時入力には10キーまで対応しているものから、「Nキーロールオーバー」という無制限に同時入力ができるものもあります。
マクロキーで動作を短縮できる
MMOなどのネットゲームで重要な動作になるのが、ショートカットキーです。
キャラ選択やコマンド入力をキー1つで済ませることができ、これは「マクロキー」機能が搭載されているゲーミングキーボードで、設定すれば対応できます。
マクロキーを搭載しているゲーミングキーボードは多くありますが、配置されている場所は機種によって大きく変わってきます。
そのため、どこにあれば便利なのか、操作しやすいのかをじっくりと考えておけば、悩まずにゲーミングキーボードを購入することができます。
打鍵感に関わる「軸」について
キーボードを選ぶにあたって、機能面よりも打鍵感を重視する人が多くなっています。
ゲーミングキーボードではそれぞれ「赤」「青」「茶」の3つの軸があり、それぞれ異なる打鍵感をもつだけでなく、キーの軽さやカチッという音の大きさが変わります。
ゲーミングキーボードといえば、独特の「カチカチッ」という軽い音が印象的で、この音を求めてゲーミングキーボードを買う人がいるほど。
そんな「赤」「青」「茶」それぞれの軸の特徴について、どのような違いがあるのかを解説していきましょう。
赤軸
「赤軸」は静穏性を求める人にピッタリの軸です。
キーの軽さを重視しており、押した時の反発感を取り去ったのが赤軸で、タイピング時のカチャカチャとした音が抑えられています。
また、キーが軽いことによって、長時間タイピングをしても疲れにくいという特徴もあり、サクサクとキーボードを打ち続けることができるのも特徴。
もしゲーム実況をしようと考えている人は、赤軸を選ぶことによって、マイクからタイピング音を拾わずに収録ができるでしょう。
青軸
「青軸」は押した感触を重視している軸になります。
赤軸とは対照的に、キーが重くなっているだけでなく、「カチカチッ」という音が大きくなっているのが特徴的。
指で深く押し込むことによって感じられる打鍵感と、耳からも押していることを判断できますので、刺激を求めている人に向いているタイプとなるでしょう。
ゲーム実況者の中でも青軸のゲーミングキーボードを使用している人がいます。その人はマイクの設定をうまく調整しているため、そのあたりの設定もできる人なら向いているのではないでしょうか。
茶軸
一番バランスがとれている軸が「茶軸」になります。
キーは重すぎず軽すぎず、打鍵感もソフトに感じやすいのが特徴的です。また、音の大きさもうるさいと感じることがありません。
とてもバランスに優れていますので、まずは「茶軸」のゲーミングキーボードを手に取ってから、「赤軸」「青軸」のキーボードへと移行するといいでしょう。
ゲーミングキーボードのおすすめメーカー
ここからは、ゲーミングキーボードを販売しているおすすめのメーカーを紹介。
有名実況者が使用している製品や、プロゲーマーチームのスポンサーに付いているメーカーなど、それぞれ特徴的な一面を持っています。
各メーカーでどのような特徴を持ったゲーミングキーボードが作られているのか、気になるという人はぜひ最後までチェックしてみてください。
ロジクール
マウスやキーボードといったPC周辺機器を作っているロジクール。
ロジクールではゲーミングブランドとなる「Logicool G」を持っており、デザイン性や使い心地の良さを追求したゲーミングキーボードを開発しています。
大きな特徴は「Gキー」というショートカットキーを搭載している点で、ゲーム内でショートカットキーを多用する人におすすめのメーカーとなります。
またゲーミングキーボードらしく、RGBカラーで発色させることもでき、光り方やパターンを専用ソフトから設定することも可能。
入門モデルから上級者モデルなど、多彩なラインナップを用意しているのも特徴的で、まずはロジクールのゲーミングキーボードを手にしてみるといいでしょう。
レイザー
レイザーはアメリカのゲーミングデバイスを専門とするメーカーです。
大きな特徴は耐久性・機能性・デザイン性の3つが揃っている点で、高いクオリティをもつゲーミングキーボードであることから、世界中で愛用する人がおおいこと。
有名実況者たちもレイザーを好んで使用しているほどで、特にこだわりを持っていないという人でも、とりあえずレイザーを選んでいるというほど、支持されています。
東プレ
東プレは日本のメーカーで、キーボードの分野では高い評価を得ています。
ゲーミングキーボードで「静電容量無接点方式」を採用している数少ないメーカーで、独特の押し心地やタイピング感を味わえるキーボードを販売しています。
東プレのキーボードは長時間のタイピングでも疲れにくいだけでなく、キーの正確な入力や確実性が特徴で、快適なゲームプレイを楽しめるようになるでしょう。
また、耐久性にも優れています。値段はロジクールやレイザーと比べて高価になりますが、とにかく機能面を追求したいという人に向いているゲーミングキーボードです。
コルセア
コルセアはメモリなどPCパーツを製造販売するメーカーで、アメリカやヨーロッパではゲーミングデバイスが人気を集めています。
日本国内では2017年頃から販売を開始しており、ゲーミングキーボードには新軸となる「cherry軸」を採用して、静穏性と快適性が追求されたものになっています。
新機能を使ってみたいという人は、コルセアのゲーミングキーボードに触れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゲーミングキーボードの特徴から、おすすめのメーカーを紹介しました。
キーボードといっても異なる特徴を持っており、さらに機能面だけでなく、打鍵感や音の大きさなど、こだわる部分が多くあります。
自分がどのような目的で使うのかを考えれば、自然とピッタリのゲーミングキーボードが見つかるでしょう。
また、ゲーミングキーボードには軸色も大きく操作性に関わってきますので、できれば店頭で試しに触ってみることをおすすめします。